神道の心を伝える

あの山は動くか? 風林火山にあるように『動かざること山の如し』 。しかし、それはひとりの人間が生きている間の話です。山は長い時間をかけて動きます。 だから、人は自分が生きている間になんとかしようと焦るのです。 作物を貪る虫は悪そのものです。しかし、植物が交配を進めるには虫は善なる存在です。人にとって悪でも、自然界にとっては善なる存在なのです。つまり、悪は人によって作られ、自然界では人の悪も善に変わるのです。このことから分かるように、人は矛盾を抱えながら生きています。 自然界に意思はないと思っているのは人間です。それもまた、人間の身勝手かもしれません。